オーガニック・ミュージック
音楽にもオーガニックてあるんじゃないか。
と、ふと思った。
つまり、おいしい音楽を聞きたい。
思春期のころは、ゴールデンタイムの音楽番組に出演するような歌手やバンドを熱心に聞いていた。
でも、最近、それがすごく時間の無駄だったんじゃないかと思うことがある。
もっとおいしい音楽あるよ!って。
ああいう音楽って、本人の意思でどこまで書かれたのか分からないなって。会社とかお金とか、売れる売れないだのが、絡み合ってできたんだろうな。
それって添加物だらけの、食べ物と同じではないのか。マクドナルドのポテトみたいなものじゃないのかと。
もっとおいしい音楽は、たくさんある。
そもそも、なぜそう思ったかというと、あるインディーのアーティストの曲を聞いたときだ。これは、絶対お茶の間ではウケないだろうなという音楽でCDを出す。
でも、本人のやりたいことを消化している感じが出ている。
ああ、こういう音楽はすごくいい!と思った。
うまく言葉にできなけれど。例えばそのアーティストが1枚目2枚目3枚目とアルバムを出す。どんどんスタイルが変わっていく。この人はこういう方向に行きたいんだって言うのが伝わってきて、更にリスナーをその方向に付いて来させる。
こんなにおいしい音楽があるなんて!と少し感動した。
何だか最近その感覚が、ガツッと自分の中で理解できて、こういうオーガニックミュージック論が浮かんだ。
それでも、思春期当時、私がお茶の間ミュージックに精を出していたのは確かだし、あのときの気持ちもよく分かる。あのときの音楽を否定することは、ちょっと嫌だ。今でも自分を構成していると思う。
ただ、もうあの時みたいに熱心に聞くことはないだろうなあ、とも思う。
年齢を重ねるごとに、いや、色々な音楽を聞けば聞くほど、ああいう種類の音楽を聞く機会は減っていく。
それは、別にマイノリティーに所属したいとかでもなく、馬鹿にしているわけでもなく、気取っているわけでもなく。ただ、マックのポテトばかり食べていられなくて、野菜だって食べたい!オーガニックな食べ物はやっぱおいしい!というような所。でもマックのポテトも食べる。それはそう。
あえて、おいしいと書く。質が良いとか悪いではない。
それは自分にとっておいしいかどうか。そういう感じ。
殊、芸能・芸術に関しては、良い悪いではなく、おいしいかおいしくないか。それが基準だと私は思う。
要は、もちろんマクドナルドのポテトはおいしい。でも、ちょっと飽きちゃう時がある。だから、色んな食べ物が必要!そして、自分の好きなものが分かればいいなあということなんだけども。
マジョリティー批判になってしまったかな。
私は、もっと色んな音楽を、おいしくおいしく食べたいなあという所です。
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